~顧客満足度 向上~ 飲食店における顧客満足度の向上方法 その2
料理を予約したが「オーダーストップの時刻を過ぎてしまう」との、お客様からのご連絡。
たったひと組のお客様を待つため、従業員全員を残業させるというわけにもいかないですよね。
ここではどのように対応することで顧客満足度を向上させたらよいのでしょうか?
このようなケースでは、冷たくお断りするのではなく「お待ちしておりますので、どうぞお気をつけてお越し下さい。」とお答えします。
調理場としては当然、料理を仕上げて帰ってしまうかもしれませんね。
ですが、サービス員だけは残ってあげることをお勧めします。
何時間も過ぎるようでは困りますが、30分から1時間程度でしたら、簡単に店じまいの準備だけして、お客様の到着を待ってあげることが良いサービスだと思います。
サービス員でもご飯やお味噌汁くらいは温かいものをお出しできますよね。
ここで大切なことはお客様がわざわざ電話を入れてきたことです。
それは予約したのだからという責任感か、またはそこのレストランでどうしても食事をしたいか、様々理由が考えられます。
そんなお客様のことを第一に考えてみれば、こちらは待ってあげて、簡単なサービスをして差し上げるべきだと思います。
ご自分のために残ってサービスをしてくれたと気づけば、顧客満足度も向上するに違いありません。
ですがここはあまり恩を着せるような言動は避け、普段と変わらず、サービスすることも大切です。
ただし、ホテルのレストランなどの場合、ホテル自体の門限があることが多いです。
いくらお客様が電話で連絡してきたと言っても時と場合によります。
酔って夜遅くいらっしゃって他のお客様のご迷惑になりそうでしたら、それは臨機応変に毅然とした態度で対応することをお勧めします。
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従業員がお客様に対してキメ細やかなサービスを提供すれば、当然、顧客満足度は向上していきます。
社員教育を徹底していいても、やはり最後にものを言うのはサービスマン個人の度量。
優しさ、人柄、機転の速さがサービスの質を決めます。
例えば以下の状況を想像してみてください。
ホテルの玄関前に立つサービスマン。
彼の仕事は、ホテルを訪れるお客様が安全に道路を横断できるよう、行きかう車に一時停止をお願いすることです。
むろんホテルの利用客以外の歩行者に対しても、同様にします。
その場合はホテルの利益にはなりませんが、偶然そういう対応を受けた歩行者はホテルに対して良い印象を抱くでしょう。
結果を期待した計算高い行動は消費者に見抜かれるものです。
しかし純粋な良心から生まれた行為なら、その思いが相手に伝わります。
そんな行動がとっさにとれるかどうか?
それが胸を張ってプロと言えるかどうかの境目なのかもしれません。
以前、東京であるホテルのレストランでアイスコーヒーを飲んだ時のことです。
よく見ると、アイスコーヒーの氷はコーヒーを凍らせたものでした。
驚いたものの、確かによくよく考えてみると良いアイデアだなぁと感心しました。
これなら時間がたつにつれて氷が解けても、コーヒーの濃度が薄くなりません。
私は嬉しかったので、この話を多くの人にしました。
そうやって人は自分が感銘を受けた事柄を人から人へと伝えあうものです。
いわゆる「クチコミ」というやつですね。
ひいでは会社全体に対するイメージにもつながっていきます。
たった一人のスタッフの判断力、対応力が会社全体のイメージを良くも悪くもします。
サービスに携わる者は、それをよく心に刻んだ上でお客様に対応するべきなのでしょう。
顧客満足度が向上する、すなわちそれは会社全体の利益につながるということと言えます。
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